写真をイラスト風に加工できる機能をご紹介します。
油彩、ステンドグラス、色鉛筆など簡単に写真がイラスト風に加工できます!
色々試してみましょう!
フォトショップエレメンツには、写真に様々な効果を適用できるフィルターがあります。
フィルター効果をプレビューしながら調整できるフィルターギャラリーをご紹介します。
[フィルター] メニューから、[フィルターギャラリー] を選択します。
[フィルターギャラリー] 画面が表示されたら、以下の設定を行います。
- フィルターが種類ごとに分類されています。ここでは例として「アーティスティック」を展開して、「水彩画」フィルターを選択します。
※左側のプレビューに効果がすぐに反映されるので、他のフィルター効果も色々お試しください。
- 左側のプレビュー画面を見ながら、右側のスライダーで効果を調節します。表示されるスライダーの種類や数はフィルターによって異なります。
※画像では分かりやすいように、上記の手順で選択したフィルターの項目を閉じています。
- [OK] ボタンをクリックします。
以上でフィルターの適用は完了です。
複数のフィルターを組み合わせて、ちょっとした工夫をすることで、例えば写真をイラスト風に仕上げたりすることができます。
サンプルを以下の手順でご自分のパソコンに保存してください。
- 「わんこ.png」をクリックします。
- 別ウインドウで表示された画像の上で右クリックをします。
- メニューが表示されたら、「名前を付けて画像を保存」をクリックします。
- デスクトップなどの分かりやすい場所に保存します。
[レイヤー] パネルで、[レイヤー 0] の複製を 3 つ作ります。
- 複製するレイヤーを右クリックします。
- メニューが表示されたら、[レイヤーを複製] をクリックします。
- [レイヤーを複製] 画面が表示されたら、[OK] ボタンをクリックします。
- この手順をあと 2 回繰り返します。最終的にレイヤーは以下のような構成になります。
※ 計 4 レイヤーできますが、1 枚は予備として編集せずにとっておきます。
目のアイコンをクリックするとレイヤーは非表示になります。
非表示のレイヤーは編集できません。
一番上のレイヤー(レイヤー 0 のコピー)をクリックして選択します。このレイヤーで、わんこの目と鼻の光彩になるエッジの光彩フィルターを適用します。
描画色/背景色アイコンをクリックして、描画色を黒、背景色を白にします。
[フィルター] メニューの [表現手法] にマウスカーソルを合わせて、[エッジの光彩] をクリックします。
画面右側の各スライダーの値を以下のように設定します。数字を直接入力することもできます。設定が完了したら「OK」をクリックします。
- エッジの幅:2
- エッジの明るさ:13
- 滑らかさ:5
ツールボックスの [消しゴムツール] をクリックして、画面下部にあるツールオプションから [背景消しゴムツール] を選択します。
[背景消しゴム] ツールメニューを以下の設定にします。
※この設定をすることで、削除したい色の部分だけを削除できます。
- [サイズ] を最大の2500pxにします。
- [許容値] を 30% ~ 40% に設定します。
- [制限] を [隣接しない] に選択します。
設定できたら、削除する黒い部分と灰色の部分が消えるまでクリックしていきます。この時、目と鼻の色のついた線を消さないようにしてください。
※作業を 1 つ戻したい場合は、キーボードの [Ctrl] キーを押しながら [Z] キーを押します。
ツールオプションで [消しゴムツール] を選択します。
目と鼻の部分以外を消します。
※消したい部分をクリックしたままマウスを動かすと消えます。
※広い部分は消しゴムを大きくして、細かい部分は消しゴムを小さくすると作業がスムーズです。
レイヤーパネルの上部にあるプルダウンメニューから [輝度] を選択します。
上から 2 番目のレイヤー(レイヤー 0 のコピー 2 )クリックして選択します。このレイヤーで、茶色の毛並になるコピーフィルターを適用していきます。
[フィルター] メニューの [スケッチ] にマウスカーソルを合わせて、[コピー] をクリックします。
画面右側の各スライダーの値を以下のように設定します。数字を直接入力することもできます。設定が完了したら「OK」をクリックします。
手順 6.~手順 8. と同じ要領で、[背景消しゴムツール] を使い白い部分を削除していきます。
[画質調整] メニューの [カラー] にマウスカーソルを合わせて、[色相・彩度] をクリックします。
[色相/彩度] 画面が表示されたら、以下の設定を行い [OK] ボタンをクリックします。
- 画面右下の [色彩の統一] にチェックを入れます。
- 色相 : 23
彩度 : 65
明度 : -50
上から 3 番目のレイヤー(レイヤー 0 のコピー 3)をクリックして選択します。このレイヤーでは、わんこの形状を変化させるカットアウトフィルターを適用します。
[フィルター] メニューの [アーティスティック] にマウスカーソルを合わせて、[カットアウト] をクリックします。
画面右側の各スライダーの値を以下のように設定します。数字を直接入力することもできます。設定が完了したら「OK」をクリックします。
- レベル数 : 5
- エッジの単純さ : 6
- エッジの正確さ : 2
手順 16. を参考に [色彩/彩度] 画面を表示したら、以下の設定を行い [OK] ボタンをクリックします。
最後に、レイヤー上から2番目と3番目のわんこの首から下をぼかし、遠近感を出します。
ぼかしたい部分の範囲選択やぼかしの方法は「画像のまわりをぼかしてみよう」(バージョン10)を参考にしてください。
※画像のまわりをぼかしてみようのバージョン11は近日更新予定です。
以上で複数のフィルターを使用して写真をイラスト風にする作業は完了です。
色んなフィルターギャラリーは試せましたか? 写真をイラスト風に編集する工程は少し難易度が高めでしたね。色んなフィルターを組み合わせることによって多彩な作品が出来ます。
ポスターやはがきに載せたり、旅のしおりを彩ったり、生活の中のちょっとした作成物に活躍します。ぜひ使ってみてください!